アメリカとベネズエラの関係とそれによるコロンビアへの影響

みなさま、今年もよろしくお願いします。
DA VIDA JAPAN 代表の酒井です。
今年から、よりみなさまにDA VIDAのことを知っていただきたいなと思い、コーヒー業界、環境問題、コロンビアなど様々な観点でブログを発信していくことにしました。

今後ともコーヒーに関わる全ての人たちにとってより良いサービスを提供していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

さて、1月初めに起きたアメリカのトランプ大統領がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束しました。
様々なニュースがあり議論されていますが、弊社をはじめコーヒー業界に関わっている人は『今後はコロンビアを狙う』って言ってるけど大丈夫?今後アメリカとの関係が悪化するにあたって南米のコーヒー業界に何か変わる?ということだと思います。
私なりに調べたことと、見解をまとめましたのでご興味ある方は参考にしてみてください。

まずそもそもなぜトランプ大統領(以下トランプと言います)はベネズエラ=マドゥロ大統領を拘束したかったのでしょうか。

1990年代までは、ベネズエラはアメリカと仲良しでした。それはベネズエラの石油を大手アメリカ企業が採掘していたため、経済協力関係にありました。

それが1999年にベネズエラの大統領(チャベス)が変わり、アメリカは儲すぎだ!とアメリカ企業を追い出してしまいました。
自国の石油で貧富の差がないように、みんなを平等にしたい、アメリカに頼らなくても我が国は自立できる!!
とのことでアメリカ企業を追い出したのですが、さあ大変。
ベネズエラの石油はネバネバしていて、アメリカのテクノロジーじゃないと使えるようできないことが発覚。
これに対して国民は政府に対して文句を言います。チャベス大統領は文句言った人はみんなクビだと大量解雇します。

ベネズエラは石油はいっぱいあるのにテクノロジーがなく、どんどん貧乏になっていきます。そんな中チャベス大統領は死にました。
次期を継いだのが、今回拘束されたマドゥロ大統領。
貧乏になっていき、怒り、自国から出ていく人も多くなりました。そんな中開かれた選挙(2024年)でマドゥロ大統領は負けました。
上記写真の赤色がマドゥロ大統領支持で青が反対する新政権支持のもの。
選挙結果に不満を抱いたマドゥロはなんと国会を無くしてしまいます。それが独裁政治の始まりです。
さらにアメリカとの関係は悪化し、完全に取引がなくなります。

しかし、中国やロシアが近寄ってきて、石油採掘手伝ってあげるよ!と。ここから中国、ロシアとの関係を新たに築き始めました。
彼らもネバネバを解消できるテクノロジーを持っていたのですが、アメリカのテクノロジーには追いつかず、ベネズエラは貧乏のまま。
マドゥロが次に思い立った案は、違法薬物。これを闇ルートでアメリカに売っていきます。(定かな証拠はない状態)

一方アメリカは自国の近くに仲が悪い中国とロシアをおいて置きたくない。これは軍事力、安全保障にも関わってきます。
こうして、トランプはマドゥロを拘束するに至りました。
これに対し国連は、大国アメリカが力によって他国を抑えることで、そのほかの地域での戦争や国の不安定を悪化させるとして、アメリカを非難。

一方、トランプが独裁者(マドゥロ)を拘束したことに対して支持される理由としては2024年に開かれた大統領選挙の結果をを無理やりなくし、さらには国会まで無くしたことで国際的な民主的選挙の基準を満たしていないと国連専門家パネルに判断されたためです。

現に私のベネズエラの友達もマドゥロが拘束されたことに対して、『トランプがやったことは傲慢でいけないことだが、ベネズエラの国民がどのような生活をしているかは誰も知らない。薬は買えず、3日に一回水が配給され、食料はない。チャベスが死んだ時はスイスにお金を隠していて、チャベスの娘がベネズエラで1番お金持ちだった。彼らは泥棒だ。今回の件は何かが変わるきっかけかもしれないから僕は良かったと思っている』と言っています。

また、トランプは次にコロンビア、グリーンランドを狙うと発信しているが、私はこれは脅しにしか過ぎないと思っています。
それは、もしコロンビアやグリーンランドにも同じことをした場合のアメリカにとってのメリットがデメリットの方が多いからです。

ベネズエラの件は2024年に開かれた大統領選挙の結果を無かったことにしたことにより、正当性がないと国連に言及されました。
しかし、コロンビアは通常通り選挙が行われており正当性はあります。
しかしここで注目しないと行けないことは2022年のペトロ大統領が誕生したことにより
コロンビアは長年、中道右派が政権を担ってきたのに対し、左派政権が誕生。これにより2023年習近平国家主席と会談し両国関係を戦略的パートナシップに引き上げると宣言しました。

これにより、中国を近くに置きたくないアメリカはコロンビアを警戒していると思います。そして記憶に新しい2025年アメリカに不法入国者をコロンビアへ送還する航空便の受け入れを拒否をしたため、トランプ関税の最初の標的にされたのを覚えていますでしょうか。

コロンビアから輸入される全製品に対し即時に25%、1週間後には50%の関税を課するとしましたが、結局トランプ大統領が関税引き上げを発表してから約9時間後、ホワイトハウスは見送りを表明しました。

コロンビア政府が不法移民の送還を制限なく受け入れることに同意したためです。結局、初の「トランプ関税」が発動しませんでした。

コロンビアはその後も移民の送還を受け入れ続けていること、そしてベネズエラのように正当性がない選挙はしていないこと、ベネズエラは中国とロシアの関係は数十年にわたるがコロンビアは約3年前と関係が浅いこと、コロンビアにもの同じことをすれば国際法違反と共同声明を発表したブラジル、チリ、メキシコ、ウルグアイ、スペインが黙っていないこと、などが挙げられる。

以上の理由により、コロンビアに安易に同じことをすることは極めて少ないと思います。
しかし、アメリカUSDとコロンビアペソの為替変動は今以上にに変わり、弊社としては最も気を使わなければいけません。

最後に今回の件の後にコロンビアのFNC(政府管轄のコーヒー生産連合会)のお友達に聞いたところ、船便、空輸への影響はないとのことです。現地コロンビア(弊社農園があるキンディオ県)は安全で何も変わりはないとのことです。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さんはどう思われましたか?
これは私個人の見解なので正しいとは限りませんがみなさまの参考になれば嬉しいです。

いつもDA VIDA JAPAN の応援ありがとうございます。


DA VIDA JAPAN
酒井杏子